8月27日から28日の二日間に渡り、国民文学全国大会埼玉大会が東京千代田区のルポール麹町で開催された。57回目になる今年は121首の詠草作品が応募。第一回から参加している橫山岩男発行人と埼玉大会責任者の御供平佶編集人挨拶のあと早速歌会が始まり、六人の選者と百名余の参加者のによる、自由で活発な議論が展開した。また埼玉在住の歌人大河原惇行氏(「短歌21世紀」代表)、藤島秀憲氏(「心の花」編集委員)の二人が「伝統と現代短歌について」を議題に講演。写実をめぐる考察や松村英一の試論など作歌を続ける参加会員にとって示唆に富むものとなった。選者十首選、互選作を発表後に散会した。次回は愛知で開催する予定。