短歌誌「国民文学」今月号(1313号)
月刊の歌誌です。会員たちが詠んだ短歌の作品、批評、先人達の作品鑑賞、コラムなどを掲載しています。その他各地の歌会情報や全国大会のお『知らせなどの情報も。
活字になった自分の作品、仲間達の作品を鑑賞しながら上達のポイントを発見し歌を詠むことnの楽しさを学びます。
作品Ⅰ
作品Ⅱ
作品Ⅲ
作品Ⅳ
松村英一の歌(四四一) 川口城司
新しい村の人達 半田良平
石川啄木の歌 松村英一
堀井弥生歌集『しらさぎ』書評 今井恵子・吉田直久
秀歌十五抄 岡本瑤子・原田緑・本田守・増田淑子
歌壇管見 佐伯雅司
短歌とデザイン思考(16) 吉田直久
昭和覚え書き(46) 御供平佶
歌の師・歌の友 (73) 中野たみ子
ことばにまつわるあれやこれや(22) 齋藤隆彦
本と私(47) 白田妙一
私の一首 富田胡静
釈迢空の作 半田良平
「沈思翰藻通信」 №12 吉田三郎
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「バチカンの石畳」雑感 岡本瑤子
卓上語 磯貝久美子・藤田悦子・松本真福
作品批評 鹿志村啓子・紺野愛子・藤生徹・佐藤美代子
奥田榮子・根岸いつ子・渡辺いく子・濱田静江
新年賀詞交換募集
転載歌
第64回全国大会石川大会速報
新年賀詞交換募集
令和八年(2026年)版年刊歌集原稿募集
【国民文学賞】作品募集
歌会報・歌会一覧・国民文学年間予定表
編集室だより・後記
表紙画 池田信一 カット 斉藤恵子・樋森直子
たまたまに雨やどりして参りたりしなのの國のみ佛の寺 『荒布』
夕立の雨はれあがる大三門そともの屋根のなだれ光りつ
山中の小学校の庭ひろし退けあとにしてまだ子が遊ぶ
くろぐろと谷の杉生のつらなりに一つ蒼鷹まひ下るなり
山にむかひ静かにらむ高野原くれゆく時の青さえざえし
旅ごころおちつきかねて日に幾たび窓よりあふぐ黒姫の山
この一日雲のかくさふ妙高を青野がはてにありとこそ思へ
(抄出 川口城司)
御供 平佶
強風に向かひて開く自動傘見えざる膜両手押し合ふ
経験をしたことのない四十二度今夏一身死にまむかはむ
永井 正子
鉢いつぱい剣の如き細葉あぐ入才蘭のなにか一途に
花に向く独り子汝の静けさに近寄り難しと娘が寂しげに
吉田 直久
毎夏に戦後をかぞへ八十年ならざるを願ふ新しき戦前
コンビニに買ふ握り飯日日(にちにち)に変ふるが今のわれの幸ひ
佐伯雅司
芍薬の花の三日を咲き夕に閉ぢ切らぬまま黄の蕊を見す
正殿に向かひて茅の輪据ゑられぬ神へ繋がる入口のごと
(抄出 吉田直久)