短歌誌「国民文学」今月号

 

月刊の歌誌です。会員たちが詠んだ短歌の作品、批評、先人達の作品鑑賞、コラムなどを掲載しています。その他各地の歌会情報や全国大会のお『知らせなどの情報も。

 活字になった自分の作品、仲間達の作品を鑑賞しながら上達のポイントを発見し歌を詠むことnの楽しさを学びます。

2022年3月号

 

作品Ⅰ

作品Ⅱ

作品Ⅲ

作品Ⅳ

 

   

松村英一の歌(四〇〇)                            早田千畝

千代國一の歌(八二)                            秋山かね子

 

新会員紹介

 

 

昭和覚え書き(五)                             御供平佶                         

歌壇管見                                   原田緑

 

吉濱みち子『愉英雨』評                      三枝浩樹・御供平佶

秀歌十五抄                 上東なが子・茶谷富子・栗山節子・甘利祥子

 

年間歌集評一首抄(二)                廣井公明・藤原えつ子・渡部敦則

                                 鈴木喬子・磯貝久美子

 

 

栗山節子氏追悼 追悼文                     安藤はつ子・御供平佶

       五十首抄                           御供平佶

 

 

 

 

 

年刊歌集評(二)         佐伯雅司・鯨井正義・山本美里・鹿志村啓子・岡本瑤子

 

推敲                                    松村英一

 

百周年拾遺 こぼれ話 (その二五)                     川口城司

   「国民文学」叢書秀歌抄録(七六)                      三浦 武

    歌の師・歌の友㉜                             中野たみ子

   みつさんの針仕事                              植村哲也 

 

   卓上語                        田宮敏子・林田幸子・島並小枝子

 

作品批評                   浅野真智子・鹿志村啓子・石河恭子・深沢清治

                    紺野愛子・杉村はるみ・鳥海三枝子・浅井さつき 

                     

「国民文学賞」作品募集

 

藤の花ぶさと畳                               御供平佶

 

第61回 国民文学全国大会 三重大会案内

 

令和四年靖國神社御創立記念日祭 献詠歌募集要項

 

 転載歌

 

 

歌会報・歌会一覧・国民文学年間予定表

 

編集室だより・後記

 

 

                          表紙画 池田信一 カット 石田 叶


今月の歌

松村英一の歌(四〇〇)

朝に来て昼に来てゆふべ鳴く鳩は伝書鳩らし人をおそれず      『樹氷と氷壁以後』

夏ならば夏ならばと思ふわが心沈めて行かむあはれ身の老

雪まじりの枯草のうへ西東見分けて行かむ何処までつづく

一日をしづかに生きて午後十時寝巻にかへて夜を眠るべし

またとあることはなからむ静寂に自然が描くこの雪月花

暮れかけて雨降り出でし歩道橋一段一段われは下駄に踏む

何を信じ何を願ひて来しわれか心に持つは生の悲しみ

           (抄出:早田千畝)

千代國一の歌(八二)

葉は落ちて実のみのこれる唐辛子滅ぶるものの朱(あけ)の寂(しづか)さ『陰のある道』

青あらしの日ぐれはなごむ谷むかひ万灯なして花しろき橡(とち)         『冷氣湖』

珊瑚樹のきららにひかる厚ら葉を生(いき)の勢(きほひ)と見つつ寂しむ      『暮春』

末枯(うらが)れて花茎のこるおほばこの地(つち)に濡れ伏す寒き葉の色     『天の暁』                       

実海棠の黄の実が紅(あけ)に移るころ摘む掌(てのひら)の諸手冷たく

霧吹きて芽生えを培ふバジリコのどこまで育つエジプトの夢             『日曇』

 花水木くれなゐ染める葉の間(あひ)に蕾小さく吾に冬来む

                          (抄出 秋山かね子)


今月の選者の二首 2022年5月号より

御供 平佶

吹く風と遡る波対岸に旅立ち近き鴨うずくまる

身の小さき鳥は自在に冬草に見え隠れして視界をはづる

永井 正子

保湿器のミストかき消し早春の夕日が無人の部屋に射し込む

夕早く閉ざして籠もる吹雪の夜なにか圧しくる四面よりわれを

青木 陽子

独り居の寂しさ力に歌を詠みもの書く日々に白椿咲く

真摯なる歌評にジョークに感性の見ゆるメンバーに未来を託さむ

三浦 武

幼子に死にたくなしと言はしむる映像戦時のわれよみがへる

柔道家より格闘家販促おかまひなしの正体あらは

吉田 直久

ファクス吐く温かき紙に黒々と友の十首の手書きの歌あり
山脈(やまなみ)のむらさき黒む夕つ方盆地の灯りの星屑のごと
                                 (抄 吉田直久)